第4回定例都議会開催中!

八ツ場(やんば)ダムをご存じですか?

今定例会の議案に、「八ツ場ダム事業費改定と都の負担金」があります。先月、国土交通省は、群馬県長野原町で建設中の八ツ場ダムの総事業費を現行の2110 億円から2.18 倍の4600億円に引き上げる方針を固め、関係する自治体(東京都・埼玉県・千葉県・群馬県・栃木県・茨城県)に同意を求めています。東京都の負担は、約800億円ですが、起債の利息等を含めれば1200億円になるとの試算もあります。そもそも八ツ場ダムは、首都圏への水供給を目的に、1952年計画されました。現在、都の水供給能力は650万トン/日ですが使用料は500万トン/日で水需要は横ばいが続いています。これからは人口減少に向かうので、水余りの時代になります。はたしてこのダムが本当に必要なのか、今一度調べ議論すべきです。
問題は、①50年前の計画で都民はこのダムの存在を知らない。②水供給を目的としたダムなのに、強酸性水のため、多量の中和剤を投入し続けなければ飲めない。③ダム建設地域の地盤が脆弱である。(奈良県大滝ダムでは、同じような条件でダム建設を強行したため、ダムへの注水後、その圧力で住民が移転した地域で地割れ地盤沈下等のトラブルが起きた国もその原因がダム建設にあると認めた)等見過ごせない問題が多くあります。幸いにも東京を除く他の自治体では、12月議会では審議されません。東京だけが早く結論をだす必要もありません。諄いようですが、50年前の計画で目的がなくなっています。同意を求められている都議会議員もダムの存在を知らないのです。先ずは現場に行き自分の目と足で確かめるべきです。八ツ場ダムの現地を訪ね、水問題に取り組んできたネットはこの八ツ場ダム建設は中止させるべきと考えます。

前の記事

都政フォーラム

次の記事

東京都議会最終日