さて私は、7月に都議会議員としての活動を山内れい子さんに託し、12年間の活動を無事に終えました。在任中は公私にわたり、温かいご支援を賜りましたことを本当に感謝申し上げます。
12年前、当の私も、家族も思いもよらないうちに都議会議員選挙に挑戦することになりました。選挙までも大変だったのですが、幸いにも当選した後も、全て未知なる世界で、大きな不安の中でのスタートでした。でも、もとより南国生まれの楽天家で、母親譲りの旺盛な好奇心も幸いして、そして何より皆様に支えられ元気に活動することができました。長いようであっという間の12年間でした。
議員としては、一期目にアレルギーの原因である化学物質の安全基準を子どもに合わせて、「子ども基準」のガイドラインとして設けることを都行政に実現させたこと。二期目には、「東京都食品安全条例」の制定を実現できたこと。そして三期目には、政務調査費の1円からの公開を実現し、議会改革を一歩進めたこと等、対立することが多かった石原都政の中で、小さな会派ながら成果を上げることができたと振り返っています。
国政においては、民主党を支持して、政権交代を目指してきましたが、ついに実現しました。八ッ場ダムや環境問題等、これまで私どもネットが取り組んできたことが注目を集めて、連日マスコミに取り上げられるのを見ると「政権交代」とはこういうことだったのかと変化と期待を実感し、私もこの政治の転換を求める活動の一端を担っていたのかと改めて思ったりしています。
「議員を辞めることはできるが、市民は辞められない」とは、私の前任者池田敦子さんの表現ですが、まさに今私も同じように思います。今後は、私としても貴重なものとなった議員としての経験を生かして、元気な市民として、地域で活動してまいります。
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。大変遅くなりましたが、お礼とご報告といたします。
今私は、山内れい子さんが新鮮な感覚で都政と向き合っている報告を見聞きするに付け、「ローテーションのよさと成功できた喜び」をかみしめています。
しかし、政権交代が実現し二大政党化が進む中でネットの存在が問われています。辛くも守れた「市民の議席」が新たな未来を拓いていく一歩となるように、政治学者の山口二郎さんを講師に、10月30日に集会を開きます。大勢の皆様のご参加をお待ちしています。