子どもの貧困こそ、社会全体で解決を!

予算特別委員会質疑より

 
 今回は、先日行った予算特別委員会の質疑のなかで、特にこの春の入学シーズンを前に、身近に感じる問題についてのやり取りを掲載します。

【大西の質問】
 生活者ネットワークは、授業料が払えない生徒へ、卒業までの授業料免除や減額減免の枠を拡げ、生活の苦しい家庭の子どもが退学することなく、卒業まで支援していくことを求めてきました。  
 
 今年度の都立高校の受験者は昨年度より1500人近くも多くなっているにも関わらず、募集人員は、昨年より多少増えてはいますが、約700人もの子どもたちが第2次募集枠からも零れ落ちてしまいます。都立高校を進学先とせざるを得ない経済状況の子どもにとって、今年の受験は本当に厳しいものとなりました。
 
 今後、さらに、経済の回復が見込めないなか、入学した生徒が経済的な理由により辞めざるを得ない事態が生じた場合、続けられるよう授業料の減額または免除の取組みが必要と考えますが、見解を伺います。

【教育庁からの回答】

 ・ 都教育委員会においては、経済的に厳しい状況にある家庭の就学機会の確保を図るため、従来から授業料を減額又は免除する制度を設けており、合格発表時、入学後の保護者会等でも説明。

 ・ 減免申請については年度途中においても受付を行うなど柔軟な対応を行っている。

 ・ 都立高校授業料の納入については、家計の状況を配慮し、前期・後期の年2回払いのほか、年10回の分割払いも可能。

 ・ 都教育委員会は、急激な経済の停滞を受けて昨年11月以降これらの制度の更なる周知徹底を図ってきた。

 ・ 今後とも、就学機会を確保できるよう、授業料減免制度の徹底を図っていく。

 4月の新学期を向かえれば、新中学3年生にとって、すぐに切実な問題となる進学問題です。子どもたちの未来が、定数枠や授業料という壁だけで阻まれてしまうことは、あってはならないと思います。


 写真 左は 24日 さくら通り 国立郵便局本局前
      右は 30日 たましん前 春光に包まれ咲き出した桜
 

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