改めて「災害に強いまちづくり」を痛感!

〜深刻な中国四川省大地震・ミャンマーのサイクロン被害〜

 中国四川省の大地震から1週間が経過しました。被災地では、直後の悲しみに加え、現実的な問題と共に大きな不安と絶望感等の悲しみの中にあるのではないでしょうか。報道によるとダム決壊の危険もあるということで、本当に心配です。あまりの被害状況に言葉もありません。
一人でも多く生存者の救出をということで現地に飛んだ日本からの緊急救助隊は、中国政府の要請が遅れたため、その力を発揮することなく撤退しました。なんで早く要請しなかったのか!代わって日本からは医療チームが出発します。「よろしくお願いします。頑張ってきてください。」という思いです。
広い中国の奥地の山間部を震源地とするため、まだまだ災害の全貌もわかりません。国土も、地震の規模も、被害者の数もとにかく桁外れです。一番安全な施設でなければならない、学校や病院が一瞬のうちに倒壊したこと。鉄骨が一本も入っていない日干し煉瓦を積み上げただけの建物だったことが、被害を大きくしています。改めて建物の耐震化、街全体の耐震化の必要性を感じます。
日本だって校舎の耐震化は、まだ6割です。公立学校の耐震工事費は、国と市区町村で負担しますが、一校あたり一億円近いため財政状況が厳しい市ではなかなか進みません。必ず来るといわれる東京の地震に備え、都は、計画を作るだけでなく都もお金を出し、学校や公共の建物の耐震化を進めるべきです。

一方、ミャンマーのサイクロン被害も深刻です。バングラディシュもミャンマーも共にデルタ地帯ですが、毎年、多くの死者が出ています。情報がなく、不安の中であっという間に高波でやられてしまいます。中国の大地震でその被害の深刻さが薄れていますが、軍政ゆえに「物資は受け入れるが、人はだめ」という状態は異常です。このような災害直後でも、自分本位の国民投票を強行するなど、恐怖の軍事政権下、天災と人災に胸が痛みます。
中国四川大地震の死者も、ミャンマーのサイクロンの死者も3万人を越えました。想像つかない人数ですが、日本でも、関東大地震(1923年)では、10万人を超える人が亡くなっています。多くが火事による死者ですが、75年たった現在の東京でも大地震への恐怖は変わりません。それこそ、都民はオリンピックよりも、災害に強いまちづくりを望んでいると思うのですが・・・・・知事!