上海・蘇州・南京 すてっきの旅

第一弾 中国交通事情・バリアフリー度見たまま、感じたままの巻

 8月18日から23日まで、上海・蘇州・南京へ行ってきました。猛暑の日本を脱出し、「世界のお釜」と言われるもっと暑そうなこの地方を目指したのは、政府関係者や日中の専門家が主催した「中国におけるメガロポリスの発展に関する国際セミナー」に同行することができたからです。成田から上海まで、二時間半(西風が弱く短縮できた)。飛行時間の多くは日本上空を縦断し、長崎から東シナ海へ出たと思ったら一時間弱で上海浦東国際空港へ到着。ホントに近い!そして暑い!経済発展著しい上海を象徴する近未来的な超高層ビル群と高速道路網、聞いてはいたものの、そのスケールの大きさにびっくりです。かつて「東洋の魔都」と呼ばれた上海は、お洒落でエキサイティングな街へと日々刻々と変化を続ける一方で悠久の歴史を今に伝える魅力的な都市です。憧れの上海に滞在したかったのですが、「江蘇省発展改革委員会」の方が空港まで迎えて下さり、用意されたマイクロバスで、蘇州に向かいました。上海から蘇州まで、高速道路で渋滞がなければ1時間ほどとのことでしたが、夕方のラッシュ時にあたり、片側三車線の自慢の高速もノロノロ走行。タクシーや乗用車は新車が多くきれいなのですが、問題はトラックです。日本では、積載量の制限や車検等で安全基準がありますが、中国のトラックは、今にも分解しそうな車体や、もうこれ以上載せられないほどのダンボールの束(しかも積み方が斜め)を載せたトラックや、工事用重機が無造作に載せてあったりと、ハラハラの連続です。極め付きは、追突した乗用車のボンネットが炎上しています。乗っていた人たちはことなきを得、消火を待っているのですが、その横を我々のバスが何の躊躇もなく通過するときは、「爆発するのでは?」と本当に怖かったです。中国の高速道路網は、車道6車線に両側にバイク、自転車、荷車等の側道付き、それが延々と続きます。今日は報告第一弾として、交通とバリアフリーのみ取り上げたいので、23日帰国日に飛びます。南京⇔上海間は新幹線が走っています。日本の車両を少し改造したものです。しかし、新幹線用の線路ではなく、在来線の線路を走るため、「新幹線であって新幹線でない」車窓の景色を楽しめる乗り物です。南京駅は新しくモダンな駅です。唯一の黒字路線で、外国人の利用者が多く大きなトランクとともに移動している人が多い駅なのに、エレベーターやエスカレーターが見当たりません。乗車時にホームに降りる時ようやくエスカレーターを発見、助かりました。上海駅から空港まで、ギネスブックに「世界最速の商業列車」と登録された噂のリニアモーターカーに乗ろうということで、上海駅からタクシーで「龍陽路駅」。上海は40度近くの猛暑、汗だくでリニアの涼しい車内にたどり着いたときは、本当にホットしました。滑るように発車し速度が430キロまででて、「うわー!」と感激していたらもう到着。乗車時間7分20秒。(汗も引かない)労多く、私のお化粧は汗で流れ落ち、一寸報われない。なんで上海駅からリニアモーターカーは発車できるようにしなかったののの!!。全てが大陸的で、土地の有効活用などとは無縁の中国では、バリアフリー化が今後の大きな課題です。来年は北京オリンピック、その一年後上海は万博開催を目指しています。それまで変わるかな?セミナーの報告に「バリアフリー化」をと追加してもらわねば。