東京オリンピック招致で1000億円の積み立てを提案

知事の「志」は国家・民族の高揚??

期待された日本選手がなかなかメダルを取れないトリノオリンピックで、ようやく荒川静香さんが見事金メダルを獲得。朝からテレビのチャンネルを切換えながら荒川選手の姿を追ってしまいました。個人的にはこのオリンピックでカーリングの観戦を夜な夜な楽しんでいます。ルールはよくわからないのですが、例の箒のようなもので掃きながらの姿もユニークですし、球を滑らす選手の真剣さ、指示の声(すごいだみ声やかわいい声等)とにかく選手は各国、個性的でヘルメットもないのでそれが生で観られ、飽きません。日本の4選手も真剣に挑む姿は美しく、前回優勝国のイギリスに勝ち、イタリアに逆転勝利した時点では、決勝にいけるかと期待したのですが残念でした。あのつるつるした重そうなカーリングの石を一寸触ってみたいものです。そんなトリノオリンピックもそろそろ終り、次はパラリンピックですね。
さて、22日から第一回定例会が始まりました。「東京オリンピック」が焦点のひとつとなっています。オリンピック招致に向けての基金1000億円の積み立てが提案されています。東京都では、昨年「オリンピック招致」を突如発表。10月には準備室を立ち上げ、有識者会議が設置されました。都議会においても、オリンピック招致議員連盟が設立し、決議前にもかかわらず、一部で盛り上がっているようです。4年に一度、各国の持ち回りで開催される「平和の祭典オリンピック」は大好きですし、否定するものではありません。しかし、今ひとつ東京に招致する意義が見出せずにいます。そこで、22日の知事の施政方針は注目していたのですが、知事は、今、この国に「志」はあるかと、語りかけ、「今為すべきは、他国の狡猾な収奪や隷属の強要によって国益が損なわれようとしている現実から目を逸らさず、国家・民族として真に向かうべき方向を見定めて「自ら立つ国」としての自己を取り戻していくことである。そうした意味からも、2016年の開催を目指す東京オリンピックは日本の底力と成熟都市・東京の存在を世界に対して、はっきりと示す大きな縁としなければなりません。」と、発言。オリンピック開催の意義をこのように言われたのではますます引いてしまいます。時代錯誤の発言に今定例会の前途が思いやられます。みなさんはどうお考えでしょうか?