ネットが提案した子どもへの化学物質の健康影響を未然に防止するための都独自のガイドラインは、2002年に環境局より「化学物質子どもガイドライン(鉛ガイドライン・塗料編)」、健康局より「化学物質子どもガイドライン(室内空気編)」、2004年に健康局より「化学物質子どもガイドライン(食事編)」、環境局より「化学物質子どもガイドライン(殺虫剤樹木散布編)」が、それぞれ策定されました。ガイドラインはパンフレットも作成され、都の関係各局(保健所・保育園・学校)、自治体や業界などに配布されています。化学物質子どもガイドラインは、国や他県、自治体からも問い合わせがあり注目されています。今後、都は、各自治体や業界にアンケート調査などを行うとしていますが、各地域でもこの子どもガイドラインの指針に沿った施策が進められているか調査が必要と考えます。
ぜひ、この冊子を手に取って見ていただきたいと思います。
<JR中央線連続立体交差事業の高架下利用へ提案>
連続立体交差事業は、国土交通省が補助する街路事業として2004年に策定された「都市における道路と鉄道との連続立体交差化に関する要網」に基づいて、東京都が事業主体となって施行しています。この要網では、高架下の利用について、都市側(地方自治体)は鉄道利用者の業務に支障ない限り、高架下貸付可能面積の15%相当部分に公共の施設を設置することができることになっています。例えば、小田急線の連続立体交差事業では、公共的な使用として、福祉作業所、福祉のアンテナショップ、青少年のための運動スペース、倉庫、リサイクルストックヤードなどができています。
JR中央線三鷹〜立川間の連続立体交差事業の高架下利用については、今年6月に東京都、沿線6市、鉄道事業者で高架下利用検討委員会を発足し、現在、利用可能な面積を調査しています。
鉄道事業者に社会的責任、社会貢献をすすめてもらうことはもちろんですが、都は、地元市の要望を受けて実施していくとしています。地域に根ざし、社会性の向上・コミュニティ再生の目的をもって魅力的なまちづくりをすすめていくには、高架下や周辺の整備や運営に市民やNPOなどの参加が不可欠です。立川〜国分寺間でも市民の参加を得て、積極的にプランニングする時期に来ていると思います。