暑中お見舞い申し上げます。
東京・生活者ネットワークの取り組みで6月25日の東京・山谷のホームレス対策視察に続き、14日・15日、大阪のホームレス対策・女性施策の現状を見るため、暑い、熱い大阪へネットの仲間と視察へ行きました。
ホームレスは、全国で約2万5000人、いるといわれています。東京約5000人、大阪は7700人で全国一です。多くは、リストラ・倒産等を背景に高齢化・傷病、多重債務、家庭崩壊などの複数の要因が関わり、失業を契機に野宿生活に至っています。9割以上が男性ですが、女性もいます。平均年齢55.7歳、50〜64歳の就職困難層が6割以上です。東京でも上野公園のような大規模公園や河川敷を中心にブルーテントを見かけますが、大阪も同じような状況です。
私たちは、野宿生活者の就労と居住・生活の安定を支援しているNPO法人、釜が崎支援機構の方の案内で、大阪城仮設一時避難所・あいりん労働福祉センター臨時夜間緊急避難所・自立支援センターや夜間商店街のシャッター前で夜を明かす人たちの状況を案内してもらいました。一昨年「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」の施行に伴い、東京も大阪も「自立支援実施計画」がつくられました。安定した居住の確保・就業機会の確保が基本となるわけですが、世の中の偏見のなか、ホームレスからの自立には、それぞれの事情、こじれた問題を解決するための専門家や行政の役割、民間団体等との連携が欠かせません。働きがいを失ったホームレスの人たち、家族関係の希薄さも大きな要因となっているのでしょう。
次回はすこし具体的な報告にします。