東大遺伝子組み換え作物栽培実験ストップその後

6月議会の代表質問から

 BSE(狂牛病)と遺伝子組み換え食品は、現代の食への不安を象徴するものですが、食文化が様変わりする中、作物や家畜に関する技術開発は目覚しいものがあります。このような先端技術は、将来世代にどんな利益をもたらすのか、食べ続けて大丈夫なものなのか?安全性が未解明なまま、食品行政の新たな段階に直面しています。

 5月に西東京市の東大農場内で遺伝子を組み込んだジャガイモの屋外栽培実験が計画されましたが、住民合意を得ることができず、東大は今年の作付けを断念しました。国の指針では、説明責任を義務付ていませんが、今回は、東大側のリスクコミュニケーション(リスク評価に対し消費者も幅広い意見交換を行うこと)への理解があり、実験中止になりました。しかし、今後同じようなことが、起こった場合の対策が必要です。

そこで今回の生活者ネットワークの代表質問で遺伝子組み換え作物の屋外実験等に関する基準を都独自に作るべきと質問しました。これに対し「遺伝子組み換え作物には、多くの都民が食品として食べることに不安を抱いている。また、他の作物との交雑不安、環境への影響があり、コンセンサスが得られていない。都としては年内に学識経験者を含めた検討組織を設置し、こうした課題への対応策を検討していく。」という前向きの答弁を得ました。今後、検討会設置に向けて、専門家だけでなく、消費者、農業者を含めた市民参画で食の安全を求めていきます。