6月1日〜16日まで第二回定例会が開催されます。1日には、所信表明が示されました。その中で「ジェンダーフリーへの対応」として述べた内容にはあまりにお粗末な見解に唖然としてしまいます。知事は「男女の違いを無理矢理 無視しようとするジェンダーフリー論が跋扈している。男らしさ、女らしさを差別につながるものとして否定したり、ひな祭りや鯉のぼりといった伝統文化までも拒否するなど、極端でグロテスクな主張が見受けられる。すでに全国各地で反対の動きが始まっています。四都県知事懇談会においてジェンダーフリーについて意見を交わし、全員一致で反対していくことを確認しました」と述べました。四都県知事が一致したのは、ひな祭りや、鯉のぼりまで否定するような、極端な誤った捉え方がされている「ジェンダーフリー論」に対して反対していこうという主旨だったのではないでしょうか。
ジェンダーフリーとは「性別をなくす」ことではありません。社会的、文化的につくられた男女の性に対する偏見や先入観を取り除こうとするあたりまえの考え方です。今回の知事発言は、歪められたジェンダー論に全てを集約させてしまい、男だからとか、女だからとかの性別に捉われることなく、自分らしい生き方を発揮できる社会づくりを阻害し、ジェンダーフリーへの誤解を助長させることになります。あまりにお粗末な知事のジェンダーフリー論に対し、都議会生活者ネットワークとして、誠に不適切な発言であることを指摘し、ジェンダーフリーへの正しい認識を深められることを求める、「見解」を即刻出しました。
本日の都議会生活者ネットワークの代表質問は、分権、NPOとの協働、産業廃棄物排出事業者責任、遺伝子組み換え作物の動向、水資源について、また、DV被害者の自立支援について、新井美沙子が質問します。